先日、キャノン1D Mk−4とニコンD3sの両機で撮り比べる機会がありました。やはり普段撮影している環境で実際に撮ってみないとわからない事もあると思います。場所は「ツインリンクもてぎ」スーパーGT Rd-9最終戦です。
どちらも外観はそれ程変わらないので、よく見ないとわからない。
Mk-3で不満だった拡張システム端子の蓋がねじ込み式から変更。端子カバーと同じ形式になった。なぜ始めからこうしなかったのだろう。
D3sから電池の着脱つまみの形状が少し変わり、つまみやすくなった。また、ボディのAFスイッチが敏感に反応するように改良されているのがありがたい。このAFスイッチが遠くて使い難かったのだが、ちょっと押しただけでAFが作動するようになり、スイッチの位置の遠さがそれ程苦にならなくなった。
Mk−4のボディ番号。これって、4番って事かな?
D3sも1D Mk-4も発売前の機種なのでRawデーターが開けません。勿論キャプチャーNX2でもDPPでもまだアップデーターが出ていないので、JPEGで見る事になります。とは言いつつも普段と同じRawとJPEGの同時記録で撮影。
で、もって私の興味はAFの性能。同じコーナーで同じように撮り比べて見た限りでは…
…どちらも若干被写体ぶれ気味ですが(汗)
ニコンD3sはAFがCモード、AFロックオン標準、周囲拡張モード。
以前は気になったAFが動き始めて被写体に合焦するまでのホンの少し時間というか間があったものが改善されていて、もどかしさがなくなった。AFボタンを押すと、間を置かずスッと動いてくれて気持ち良い。また、カメラボディ側のAFボタンが敏感に反応するようになったのもうれしい。以前はレンズ側にAFのスタートボタンがある場合はカメラ側のAFボタンを使う気になれなかったが、これなら使っても良いかと思う。敏感に反応してしまい嫌だと思う人もいるだろうが。
キャノン1D Mk-4は追従敏感度やや遅め、測距点左右1領域拡大。
Mk-3とかではAFで追わせながら連続撮影している場合、ファインダーで覗いていると明らかにピントを外している瞬間にシャッターが落ちているのがわかったりする時があったのだが、Mk-4ではそれがだいぶ改善されているようだ。AFが測距して、その目標値までレンズを駆動させて被写体にピントを合わせるといったひと動作の、いわばAFの切り分けといったものがうまくなったような気がする。撮影モードをピント優先から撮影優先にしたりAFの追従敏感度を速いほうや、遅い方に振ったりしてみたが、2枚撮って2枚ともバリピンという訳にはいかない。このあたりはニコンD3sの方がもうひとつ上手なように思う。
ホワイトバランスはどちらもオート。ニコンのピクチャーコントロール、キャノンのピクチャースタイルのどちらもカメラの設定は「スタンダード」です。ホワイトバランスオートではニコンの方が被写体によってバラつきがでるように思います。敏感に反応してしまいがちなのか?
色味についてはこんなにも違うものかね?両メーカーの色作りの考え方の違いが面白いですね。馴染みがあるせいか、私はキャノンの方が好きかも?
1D Mk-4の発表会に行った人達は口々にAF性能の高さを誉め讃えていましたが、D3sはさらに一歩進んでいるかもしれません。…まあ、画素数が違うので一概には言えませんが。
あと、高感度の性能が上がったので「ISOオート」というモードを選ぶ事が現実味を帯びてきました。暗いピットと明るいピットレーンを撮り分ける時等に便利だと思います。
…さて、楽しみ(苦しみ?)が増えました。サンタさんにお願いしよう。
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by hidenobu_02
| 2009-11-12 02:29
| Nikon機材
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Comments(2)