EOS-1D Mk-4の高感度撮影を試してみました。レンズは24〜105mm 絞りはf5.6。 ピクチャースタイルは「スタンダード」 で、AWB(オートホワイトバランス)。
Mk-4には「高感度撮影時のノイズ低減」の強さをカスタムファンクションで4段階に選ぶ事が出来ます。「ノイズ低減弱め」で色ノイズが、「ノイズ低減標準」で輝度ノイズも低減させているといった感じ。ノイズ低減についてははカメラ内のDIGIC4で処理されるもののようで「全てのISO感度で作動する」と説明書には記されています。DIGICで最低限ノイズ処理はされているが、そこからさらにやりたい場合はカスタムファンクションで設定して下さい、という事のようだ。
写真は、Aが「ノイズ低減しない」で、Bが「ノイズ低減弱め」、Cが「ノイズ低減標準」、Dが「ノイズ低減強め」です。
ISO100
一応ここが標準となる。さすがにノイズ処理の跡はほとんど見られない。Dの「ノイズ低減強め」ではカラータイマーのテクスチャが若干甘く見えるくらい。また、Dではカラータイマーの向こうの肩と夜空の境あたりにと右上の胸の銀色部分の汚れが処理されてしまい消えている。
ISO200
Aの「ノイズ低減しない」ではISO100の画像とほとんど変わらない。ノイズ低減のレベルを上げていってISO100のノイズ低減レベルが同じ画像とを見比べても眼に見えるような違いはほとんど見受けられない。
ISO400
Aの「ノイズ低減しない」ではカラータイマー右あたりに色ノイズが浮き出して来た。また、赤いストライプのところにも若干ノイズが出始めている。それでもカラータイマーのテクスチャにボケは感じられない。Cの「ノイズ低減標準」をISO100のものと見比べると若干シャープネスは失われているが、ほとんど遜色は無いように思う。
ISO800
「ノイズ低減無し」でもISO100に比べるとカラータイマーのテクスチャが若干ぼやけて来る。また、赤いストライプのところにノイズが出ていて「染み汚れ」っぽくなっているが「ノイズ低減標準」くらいになると気にならないレベルまで処理されている。シャドウ部のノイズも目立たない。ノイズだけならISO800のCはISO400のB「ノイズ低減弱め」くらいにあたるが、ISO800のCの方がボケは強まるように感じる。
ISO1600
Aの「ノイズ低減しない」では全体にノイズが載ってくるのがわかる。Cの「ノイズ低減標準」あたりで胸の赤いストライプのノイズは気にならない程度まで処理されているが、銀色の部分には、まだザラつきが目立つように感じる。カラータイマーのボケ具合はむしろISO800のB「ノイズ低減弱め」に近いか?
ISO3200
このくらいの感度になって来るとAの「ノイズ低減無し」でもカラータイマーのテクスチャはほとんどぼやけてしまう。Bの「ノイズ低減弱め」ですでに赤いストライプのところのムラっぽいノイズは処理されている。
ISO6400
Aの「ノイズ低減しない」でもカラータイマーのテクスチャはボケてしまいDの「ノイズ低減強め」では、カラータイマーがつるつるに見える。Cの「ノイズ低減標準」あたりにしておけば画像としては成り立つか? 使われ方にもよるが、個人的にはこのあたりが限界という感じかも。
ISO12800
感度拡張せずに設定出来る上限の感度。Bの「ノイズ低減弱め」くらいにしておけば、ザラつきはけっこうあるが色ノイズは抑えられる。 Dの「ノイズ低減強め」あたりは、もはやイラストっぽく見える。
ISO25600
ここからは拡張モードにしないと設定出来ない感度。通常あまり使わないだろう。設定が出来るというだけで、緊急的な使い方に限定されるのではないだろうか?
ISO51200
画像として成り立つギリギリのところか?
ISO102400
もはや画像として成り立っていない?
それでも拡大さえしなければ何とか見える。ここまで感度を上げれば暗い中でも1/125、f5.6でシャッターが切れるのだからパパラッチなどに使える?
…と、まあ100%拡大した状態で見ればアラは見えてくる訳ですが、例えばキャビネサイズにプリントした状態で評価したとすれば「ノイズ低減しない」の設定でもISO3200くらい、絵柄によってはISO6400くらいまで感度を上げても問題無いかも。A4サイズにプリントしたとしてもISO3200は許容範囲だと思います。あくまで個人的な感想ですが。
おそらくメーカー側もそこのあたりを落としどころとしているのではないかと想像しています。
…お疲れ様でした。
Mk-4には「高感度撮影時のノイズ低減」の強さをカスタムファンクションで4段階に選ぶ事が出来ます。「ノイズ低減弱め」で色ノイズが、「ノイズ低減標準」で輝度ノイズも低減させているといった感じ。ノイズ低減についてははカメラ内のDIGIC4で処理されるもののようで「全てのISO感度で作動する」と説明書には記されています。DIGICで最低限ノイズ処理はされているが、そこからさらにやりたい場合はカスタムファンクションで設定して下さい、という事のようだ。
写真は、Aが「ノイズ低減しない」で、Bが「ノイズ低減弱め」、Cが「ノイズ低減標準」、Dが「ノイズ低減強め」です。
ISO100
一応ここが標準となる。さすがにノイズ処理の跡はほとんど見られない。Dの「ノイズ低減強め」ではカラータイマーのテクスチャが若干甘く見えるくらい。また、Dではカラータイマーの向こうの肩と夜空の境あたりにと右上の胸の銀色部分の汚れが処理されてしまい消えている。
ISO200
Aの「ノイズ低減しない」ではISO100の画像とほとんど変わらない。ノイズ低減のレベルを上げていってISO100のノイズ低減レベルが同じ画像とを見比べても眼に見えるような違いはほとんど見受けられない。
ISO400
Aの「ノイズ低減しない」ではカラータイマー右あたりに色ノイズが浮き出して来た。また、赤いストライプのところにも若干ノイズが出始めている。それでもカラータイマーのテクスチャにボケは感じられない。Cの「ノイズ低減標準」をISO100のものと見比べると若干シャープネスは失われているが、ほとんど遜色は無いように思う。
ISO800
「ノイズ低減無し」でもISO100に比べるとカラータイマーのテクスチャが若干ぼやけて来る。また、赤いストライプのところにノイズが出ていて「染み汚れ」っぽくなっているが「ノイズ低減標準」くらいになると気にならないレベルまで処理されている。シャドウ部のノイズも目立たない。ノイズだけならISO800のCはISO400のB「ノイズ低減弱め」くらいにあたるが、ISO800のCの方がボケは強まるように感じる。
ISO1600
Aの「ノイズ低減しない」では全体にノイズが載ってくるのがわかる。Cの「ノイズ低減標準」あたりで胸の赤いストライプのノイズは気にならない程度まで処理されているが、銀色の部分には、まだザラつきが目立つように感じる。カラータイマーのボケ具合はむしろISO800のB「ノイズ低減弱め」に近いか?
ISO3200
このくらいの感度になって来るとAの「ノイズ低減無し」でもカラータイマーのテクスチャはほとんどぼやけてしまう。Bの「ノイズ低減弱め」ですでに赤いストライプのところのムラっぽいノイズは処理されている。
ISO6400
Aの「ノイズ低減しない」でもカラータイマーのテクスチャはボケてしまいDの「ノイズ低減強め」では、カラータイマーがつるつるに見える。Cの「ノイズ低減標準」あたりにしておけば画像としては成り立つか? 使われ方にもよるが、個人的にはこのあたりが限界という感じかも。
ISO12800
感度拡張せずに設定出来る上限の感度。Bの「ノイズ低減弱め」くらいにしておけば、ザラつきはけっこうあるが色ノイズは抑えられる。 Dの「ノイズ低減強め」あたりは、もはやイラストっぽく見える。
ISO25600
ここからは拡張モードにしないと設定出来ない感度。通常あまり使わないだろう。設定が出来るというだけで、緊急的な使い方に限定されるのではないだろうか?
ISO51200
画像として成り立つギリギリのところか?
ISO102400
もはや画像として成り立っていない?
それでも拡大さえしなければ何とか見える。ここまで感度を上げれば暗い中でも1/125、f5.6でシャッターが切れるのだからパパラッチなどに使える?
…と、まあ100%拡大した状態で見ればアラは見えてくる訳ですが、例えばキャビネサイズにプリントした状態で評価したとすれば「ノイズ低減しない」の設定でもISO3200くらい、絵柄によってはISO6400くらいまで感度を上げても問題無いかも。A4サイズにプリントしたとしてもISO3200は許容範囲だと思います。あくまで個人的な感想ですが。
おそらくメーカー側もそこのあたりを落としどころとしているのではないかと想像しています。
…お疲れ様でした。
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by hidenobu_02
| 2010-01-07 05:57
| 機材
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Comments(1)