鈴鹿1000km
夏休み期間中という事なのか、いつもの「のぞみ1号」の前に季節列車が設定されており、今回はそれに乗車する事にした。「のぞみ1号」よりも空いている気がしたからだ。何しろ、私の家から新横浜までをネットで検索してみるとこの「のぞみ99号」には乗車出来ない事になっている。しかし、よくよく検索画面を眺めて、時刻表と照らし合わせてみると町田駅でのJR横浜線への乗り換えにかなり余裕を持っている事がわかった。小田急線の町田駅到着時間を考えるとJR横浜線の乗り換えまで6分ある。6分あれば乗り換えはは可能なんじゃないだろうか? そういえば新横浜駅を利用していた頃、JR横浜線町田駅のホームに降りるとすぐに電車が来たような記憶がある。…しかし新横浜駅の乗り継ぎには階段があるぞ。まあ、切符も買っちまったし、階段はえっちらおっちらキャリーバックを抱えれば良い。それにJR横浜線町田駅ではいつもネットで検索した列車よりも早いのに乗れていたんだから、今回も大丈夫だろうと自分を納得させた。いつもは事前に切符なぞ購入しないのに、何となく指定席なんかとってしまったもんだから、間に合わなかったらどうしようとドキドキさせられたが、町田駅でのJR横浜線の乗り継ぎも問題なく、無事に「のぞみ99号」に乗車出来た。しかもJR横浜線の町田駅と新横浜駅の新幹線への乗り継ぎ時に懸案だった階段だが、エスカレーターとエレベーターが設置されており、スムーズに乗り継ぐ事が出来たのは嬉しい発見だった。
JR横浜線新横浜駅篠原口にあるエレベーター。階段の左奥にある。
JR横浜線篠原口から新幹線北口改札にアクセス出来るエレベーター。今までも新幹線からJR横浜線にアプローチする場合はエスカレーターがあったが、その逆の場合は階段を使うしか無かった。
新横浜駅から乗車した「のぞみ99号」は予想通りけっこう空席があった。同じ車両の後方に空きがあり、そこはACコンセントが設置されている席だったのでそこに移動する。電池を気にせず作業が出来るのでありがたい。
名古屋駅に到着して南口から近鉄に乗り換える。新幹線からは南口を使うとアクセスが良い。ただしこの道のりにはひとつ逃れ様のない階段があるが…。
近鉄特急には飛行機を思わせる車外カメラが設置されている。中々面白い。
白子で降りてタクシーを待っていると、知り合いのO氏とバッタリ会った。四日市に宿泊していて、私と同じでフリー走行はあきらめての出勤だそうだ。サーキットに到着して、パドックに向かうトンネルにさしかかるが、マシンの走行音が聞こえない。時間的にはまだ朝のフリー走行の時間なのだが、どうしたのだろう? プレス受付を終えて、そばに居たこちらも知り合いのOS氏に状況を聞くと、だれかがスピンして止まり、赤旗中断しているという。残り時間は20分程もあるというので急いで準備して逆バンクまで走って行く。どうという事もないつまんない写真にしかならないけど、肩ならしにはなる。
プレスルームの風景。奥にC社さんとN社さんのサービスデポがある。
プレスルームに戻ると、早速C社のサービスさんが「今朝からですか?」と机までやって来た。今回は、銀座のSさんのお出ましだ。N社の人とも目が合って、軽く頭を下げて微笑み返してはおいたが、隣り合ってサービスデポの机を並べているC社さんの手前、N社さんにはさすがに行きにくい。幸い、C社さんが私のところまでやって来て、カメラを預かって清掃した上、また私のところまで持って来てくれたので、隣り合う両メーカーのサービスデポでどちらに対しても気まずい雰囲気は避ける事が出来た。データーをマックにコピーして、いつものようにプレスルームでヨタ話。こういうところで思わぬ情報を拾えたりする。まあ、大概はどうという事の無い無駄話なのだが。
本日のお弁当。中々豪華版。
スタート進行が始まり、我々もダミーグリッドをなめつつ1コーナーお立ち台に移動する。
お立ち台でスタートを押さえた後、そのまま2コーナー3コーナー、S字、逆バンクと各ポイントを押さえつつ歩き、S字下のトンネルでコースのイン側に渡りって2、3コーナーの逆振りを押さえてからプレスルームに戻る。
2コーナー立ち上がりのあたり。さすが日本を代表する人気レースだけあって、スタンドもお客さんで埋まっている。
S字に向かうこのあたりは「けもの道」のような所を歩く事になる。まあカメラマンも考えようによってはハンターみたいなものだしね。夏場は草ボウボウでつらい。サーキット側も草刈りはしてくれるが草の成長の方が早い。ここも改修されてきれいになるんだろうなあ。
例年の「センキロ」レースに比べて今年は曇っているせいで随分とすごしやすい。データーをマックにコピーして陽の傾く時間までお休み。サービスデポの人たちから見れば、さぼっているように見えるかも知れない。「なぜあの人はここに居るんだろう?」的な視線がこちら向いているのがとってもイタい。だって「真っ昼間の絵」なんてそんなに必要じゃないんだもの。日の傾く時間まで休んでたってイイじゃんか。雲間から陽が顔を出してくれて、夕陽の写真が撮れそうだし、冷たい視線にも耐えきれないので、いつもより早く夕日の撮影に出る。シケインを通って、130Rまで移動する。今年はコース脇の移動路の草が刈られていて、随分楽に通れて嬉しかった。130Rで夕日をバックに写真を撮るのも久しぶりのような気がする。ここ何年かはゴール前の天候が今イチで、ずっと夕日の写真が撮れなかったせいだろう。
戻りながら、シケインの立ち上がりで暗くなるまで撮影。そして感動のゴールを迎えて花火を見てとっととサーキットを後にする。名古屋まではH氏のベンツで送ってもらう。サーキット前の道路も東名阪も順調に流れている。名古屋駅に着いて改札に行くと、なんだか大勢の人で騒然としている。どうしたのだろう?
…続く。