光って欲しい
1D-Xでいちばん面食らったのは「AiサーボAF」設定で撮影時には任意選択している測距点が赤く光らなくなってしまった事だ。1D-Xは測距エリアや測距点を任意選択する場合は測距点や測距エリアが以前のように赤く光るが、測距動作中は測距点を黒い枠で表示してくれるのみで光ってくれない。暗いところで黒い服を着た人や黒い車などは測距点が背景になじんでしまい判り辛い。また最近のようにカメラの性能が飛躍的に上がり、感度を上げて撮影する事が普通になってくると、夜等でも撮影する機会が増えて来ている。私の場合ならルマンの夜とかピットの暗いところなど。こういった場合などに測距点が光ってくれないのも結構辛い。測距点が見えないからだ。昼間の明るいところ専用カメラ?こんなに高感度で撮影できるようになっているのに暗いところでAiサーボAF撮影に向かないファインダーって、何なのよ? …これがワンショットだと光ってくれるからタチが悪い。…新聞や雑誌でもオリンピックでのN社との対決があおられていたけど、このままで大丈夫なのだろうか?
ベーター機を触らせてもらった時からさんざん文句を言って来たけど、ファインダーの「設計を変えなければならないので…」と言い訳してやがった。7Dとかと同系列にあたるファインダーらしいけど、これはひどい。どうやらAiサーボAF撮影時にも測距点を光らせる事は出来るようだが、露出計が影響を受けてしまうので、あえてAiサーボAF撮影時に光らせないようにしているのだとか。それならマニュアル露出の時だけは光るようにしてくれないかなあ?
私の場合、露出をカメラ任せのオートで撮影する事なんて皆無。露出は完全マニュアル設定。測距点を合わせたいところに任意に選んで、そこを目印にカメラを「振る」といった撮影スタイルなので、測距点が見えないのが辛いのだ。やみくもにカメラを振る事になるので流し撮りの歩留まりが上がらない。…ファームアップで何とかしてくれないかなあ。
これですね!!
でもって光らすと画面全体が赤く光る。
目潰しかよ!と。
前の機種と同じ機構にすればいいのにまったくなにやってんだか。
設計者がいかにも写真を撮らないか、またテスターがおバカさんかよくわかりますね。
…せめてファームアップで何とか、と思っています。
…そうか、確かに画面全体がうっすら光りますよね。暗いところだとうっすら画面全体が光ると、それはそれで厳しいか。
…テスターの方はきっと問題提起したんじゃあなかろうか? と思います。でも開発側にその問題を真剣に受け止める気持ちが無かったんだと思います。何を言われようと「自分たちが作りたいカメラを作りました」って発表会のビデオでも言ってましたし。
…C社の開発陣にとってテスターや評価部門は自分達がやりたい事を後押ししてくれて、そうだそうだと言ってくれる大政翼賛会的なもの、ととらえているようです。開発陣にとっては耳に痛いような想定外のめんどくさい要望や提案なんてハナから聞く気がないんですよ。自分達の意向にそうような意見を言ってくれるテスター(それが大先生ならなおの事良い)を大切にしているようです。…あの○○先生もそうおっしゃっている! だからこの方向性で良いのだ、なんてね。Mk-3の動体予測AFの時に懲りたはずなんですけどね。
…となりの芝生が、日の日に青く見えてくる今日この頃です。
…色々と問題はありますが、AFセンサーの性能は飛躍的に良くなりましたよ。
EOS 1DXの不具合の多さから、五輪などでもプロが続々キヤノン離れしていますね。写真を撮らない人が作っている現状を見ると、もはやCanonは単なるファッションアイテムにしかすぎません。これから更にD4へ乗り換える人が増えるでしょう。
…優柔不断なので、まだ踏ん切りをつけられない自分です。