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 先日ニコンさんのPF(位相フレネルレンズ)300mmを使わせていただく機会がありました。知識として知ってはいたものの、いざ手にしてみるとその軽さと大きさに驚き。…これで300mmなの?カタログによると重量は755g、全長は147.5mm。って事は70~200mmなんかよりも全長は短いし、24~70mmよりも軽い。これならちょっとポケットに入れておこうかな?って思う。
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 一緒にお借りしたD4Sに装着して構えてみると、軽さに起因する取り回しの良さとホールド感が実に良い感じ。
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ボケは独特の感じ。なだらかに溶けてゆく、と言うような感じではなくちょっとガサついた印象。
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開放でも中々シャープ。
NIKON D4s AF-S NIKKOR300mm F4E PF ED VR
1/800 絞り開放 

さて、PF(位相フレネル)レンズが最も苦手とする光源などが入り込んだ場合のリング状フレアがどんなものなのか知りたくて、意地悪く逆光で狙ってみた。
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やはりこのようなフレアが出て来るが、画面全体にフレアがまわってコントラスト低下を招くかと想像していたが、それ程影響は無いように思えた。
NIKON D4s AF-S NIKKOR300mm F4E PF ED VR
1/250 絞りf5.6
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順光でもPFの特徴的なリング状のフレアは発生する場合がある。
NIKON D4s AF-S NIKKOR300mm F4E PF ED VR
1/500 絞りf6.3
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 こちらはCanonですがEF70〜200mmで似たような条件で撮影したもの。まあ、こんだけ強い反射なら通常のレンズでもフレアは出ますね。
Canon EOS-1DX EF70〜200mm F2.8 IS 2 USM
1/500 絞りf6.3

このレンズについてはPF独特のフレアをどう考えるか?によると思う。太陽など光源を入れ込むような場合はそう多くないからあまり気にしない、という考え方もあるだろう。車の場合だと逆光での撮影も多いしヘッドライトのように光源を入れ込まざる得ない場合もあって、使い方を考えなくてはならないかもしれない。ニコン純正の「Capture NX-D」にはPFフレアの軽減機能があり、フレアを完全に除去出来る訳ではないが、条件があえばかなり軽減出来るようだ。
何より軽くて小さくてシャープ、という事を考えると、かなり魅力的なレンズだと思いました。

Df

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Nikon Df の体験会に行ってきました。
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 なぜ1.6メガ機になったのか(D4の高品位センサーを使いたかったし、D800の3.6メガではデカ過ぎてハンドリングがイマイチ。もっと気軽に使って欲しいから)、なぜ非Aiレンズにも対応させたのか(古いレンズが使えると「レンズ遊び」も出来る)、などの興味深いお話を開発の後藤さんの口から聞けたのが良かったです。
 過去の銘玉と呼ばれたレンズを装着して遊べる、というのはFマウントを変えずにここまで来たニコンさんならではですね。
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先日、キャノン1D Mk−4とニコンD3sの両機で撮り比べる機会がありました。やはり普段撮影している環境で実際に撮ってみないとわからない事もあると思います。場所は「ツインリンクもてぎ」スーパーGT Rd-9最終戦です。
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どちらも外観はそれ程変わらないので、よく見ないとわからない。
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Mk-3で不満だった拡張システム端子の蓋がねじ込み式から変更。端子カバーと同じ形式になった。なぜ始めからこうしなかったのだろう。
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D3sから電池の着脱つまみの形状が少し変わり、つまみやすくなった。また、ボディのAFスイッチが敏感に反応するように改良されているのがありがたい。このAFスイッチが遠くて使い難かったのだが、ちょっと押しただけでAFが作動するようになり、スイッチの位置の遠さがそれ程苦にならなくなった。
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Mk−4のボディ番号。これって、4番って事かな?
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D3sも1D Mk-4も発売前の機種なのでRawデーターが開けません。勿論キャプチャーNX2でもDPPでもまだアップデーターが出ていないので、JPEGで見る事になります。とは言いつつも普段と同じRawとJPEGの同時記録で撮影。
で、もって私の興味はAFの性能。同じコーナーで同じように撮り比べて見た限りでは…
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…どちらも若干被写体ぶれ気味ですが(汗)

ニコンD3sはAFがCモード、AFロックオン標準、周囲拡張モード。
 以前は気になったAFが動き始めて被写体に合焦するまでのホンの少し時間というか間があったものが改善されていて、もどかしさがなくなった。AFボタンを押すと、間を置かずスッと動いてくれて気持ち良い。また、カメラボディ側のAFボタンが敏感に反応するようになったのもうれしい。以前はレンズ側にAFのスタートボタンがある場合はカメラ側のAFボタンを使う気になれなかったが、これなら使っても良いかと思う。敏感に反応してしまい嫌だと思う人もいるだろうが。

 キャノン1D Mk-4は追従敏感度やや遅め、測距点左右1領域拡大。
 Mk-3とかではAFで追わせながら連続撮影している場合、ファインダーで覗いていると明らかにピントを外している瞬間にシャッターが落ちているのがわかったりする時があったのだが、Mk-4ではそれがだいぶ改善されているようだ。AFが測距して、その目標値までレンズを駆動させて被写体にピントを合わせるといったひと動作の、いわばAFの切り分けといったものがうまくなったような気がする。撮影モードをピント優先から撮影優先にしたりAFの追従敏感度を速いほうや、遅い方に振ったりしてみたが、2枚撮って2枚ともバリピンという訳にはいかない。このあたりはニコンD3sの方がもうひとつ上手なように思う。

 ホワイトバランスはどちらもオート。ニコンのピクチャーコントロール、キャノンのピクチャースタイルのどちらもカメラの設定は「スタンダード」です。ホワイトバランスオートではニコンの方が被写体によってバラつきがでるように思います。敏感に反応してしまいがちなのか?
色味についてはこんなにも違うものかね?両メーカーの色作りの考え方の違いが面白いですね。馴染みがあるせいか、私はキャノンの方が好きかも?

 1D Mk-4の発表会に行った人達は口々にAF性能の高さを誉め讃えていましたが、D3sはさらに一歩進んでいるかもしれません。…まあ、画素数が違うので一概には言えませんが。

 あと、高感度の性能が上がったので「ISOオート」というモードを選ぶ事が現実味を帯びてきました。暗いピットと明るいピットレーンを撮り分ける時等に便利だと思います。

…さて、楽しみ(苦しみ?)が増えました。サンタさんにお願いしよう。
 今回はストロボについて。
 
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左がNikon純正Speed Light SB-900、右がCanon 純正Speed Light 580EX2。
 以前からNikon純正のストロボはCanonのそれに比べてチャージが早かったり、外部調光が出来たりと多機能で、端から見ていてうらやましい限りだった。Canon も外部調光モードが選べるようになったのは580EX2になってからやっとの事だ。 SB-900はストロボの同調に関しても、他のストロボに反応するスレーブモードがあり、チャージを確認出来る音を鳴らせる事が出来たりもする。また、連続発光させた時チューブ等を守る為の温度センサーがあり、発光が中止される機能までもあって(この機能をカットさせるモードもあり)、実に多機能なのに驚かされた。
 ワイヤレス多灯撮影のモードもメインスイッチの所の切り替えスイッチになっていて解り易い。旧型580EXは切り替えスイッチだったから良かったが、580EX2ではボタン長押しによる呼び出しになってしまったので設定が煩わしくてイライラする。
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オートパワーオフ機能で待機している状態ではこのように「STBY」と表示されるのは良いと思いました。ちなみにCanonはスタンバイ状態の時は何も表示されないので、スタンバイ状態なのか電源が切れているのかは、カメラのどこかのボタンを触ってスタンバイ状態から復帰させてみないと電源が入っているのかどうかは分かりません。
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カメラからストロボ本体を離して使う場合キャノンではST-E2を使うが、Nikonでこれに当たるものがCommander SU-800だ。TTLオートで手元から離れたストロボを制御出来る。このCommander SU-800の優れている所はCanonと違ってマニュアル発光を制御できる所だろう。これはCanonユーザーから見ればうらやましい限りだ。
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ご覧のように中々コンパクトで好感が持てるのだが、残念ながらリモート受光部がCanonのST-E2と同じく前方にしかない。しかもCommander SU-800自体は角度の変更が出来ない。このあたりはCanon ST-E2でも同じなのだが、受光部をもっと横方向にも広げるとか、角度を変えられるようには出来ないだろうか?室内ならば椅子の陰とかに置いても発光してくれるが、カメラの後にストロボをセットした時や、ほんの少しの角度で発光が不安定になったりする事があり、ここは改善を望みたい。
 私の周りのNikonユーザー(5人くらい)に聞いてみると、ほぼ全員がCommander SU-800の存在自体知らないと言っていたのには驚かされた。Nikonのストロボが以前からスレーブ機能や外部調光機能を持っていたせいで、Commander SU-800を使わなくとも他の大型ストロボ等との併用に困らないという事が原因のようだ。Canon純正ストロボの場合、純正ストロボとの組み合わせ、もしくはST-E2を使用しない限り同調が不可能(最近やっと同調出来る無線同調機も他メーカーから発売されたが)だったせいか、ST-E2に頼らざるを得なかったので、今回NikonさんにCommander SU-800もいっしょに借りたのだが、友人のNikonユーザー(当然プロですよ)の多くが使っていないのはもったいないと思う。純正ストロボが多機能であるが故に招いた結果?
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普段使っているST-E2も角度を変えられないので、Nissin製のユニバーサルコードSC-01とエツミの自由雲台を使って角度を変えられるようにしているのだが、改めてユニバーサルコードSC-01の説明書を見ると「Canon、Nikonなどの各メーカーのストロボに対応」と書いてあったので試しにCommander SU-800を付けてみたら問題なく動作した。勿論、機能に制限は無い。Nissinすごい!
 Commander SU-800とCanon ST-E2でストロボとの通信可能距離を比べてみた所、 SU-800はST-E2の半分くらいの距離しか届かないようだった。これはCommander SU-800が元々マクロ撮影のアクセサリーとして作られたという背景があるかもしれない。もう少し通信距離が延びてくれるとありがたいのだが。
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今回、出先でNikonのストロボをアンブレラホルダーに取り付けようとしたが、取り付けが出来なくて焦った事があった。いくつかある手持ちのアンブレラホルダーを試したところ、PHOTOFLEX製のものならば問題なく取り付けが出来る事がわかった。
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普段Canon製の純正ストロボを取り付ける時にも、妙に「きつい」ものとそうでないものがあるのは気が付いていたのだが、取り付けが出来ないアンブレラホルダーがあるとは思わなかった。アンブレラホルダー側の取り付け部を比べて見るとストロボの取り付け足が滑り込む隙間が違うようだ。
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左がPHOTOFLEX製、右が…すいませんメーカー忘れました。日本製だったと思いますが。この2つのアンブレラホルダーのストロボの取り付け部分を比べて見ると若干だが隙間に違いがあるように見えるが、それ程変わらないとも言える。
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ストロボの取り付け足の部分を比べて見ると、スタンド側の溝に滑り込む隙間はほぼ同じながら、締め付け方法の違いからくるものなのか、Canon580EX2の方はピンのようなものが飛び出しているのがわかる。このピンは指で押してみるとバネ仕掛けで引っ込むようになっている。Nikon純正SB-800の方はピン等は無く、きっちりとしていて剛性がありそうに見える。Canon580EX2の方はこのピンが引っ込む事によってある程度余裕が生まれるせいで、隙間が狭くとも取り付けが出来るのだろうが、その分剛性が無いとも言える。Nikon SB-800の方がカメラに取り付けた時の剛性感はあるだろうが、アンブレラホルダー等に取り付ける場合は機種を選ぶようだ。Canonの場合旧型580やそれ以前のモデルのようなネジの締め込み方式ならばアンブレラホルダーに取り付ける時に問題はなさそう。

 ちょっと話がおかしな方向に行ってしまいましたが、アンブレラホルダーの事はストロボの性能にはあまり関係ないのであしからず。

 あと気になったのはストロボを装着した状態でズームリングを廻すと、ストロボ側が焦点距離に合わせて照射角を調整しているようなのだが、その作動音がうるさい。ズームリングの動きに合わせてキューキューって感じの高い音するのだが、もう少し静かに仕事して欲しいものだ。どうでも良いって言えばそれまでなのだが。

 今回使ってみて個人的にはNikon純正ストロボの方が機能が沢山あってチャージも早いし(どちらのストロボにもエネループを入れています)全般的にCanon純正ストロボよりも優れていると感じました。
先日までお借りしていたNikon機材について、自分の備忘録を兼ねて記しておきます。普段Canonを使っているユーザーから見た、あくまでCanonに軸足を置いた見方をしていますので、あしからずご容赦下さい。

今回、まずはMacとカメラの直結撮影について。
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Nikonの場合はCamera Control Pro 2(Version2.6.0)というソフトを使ってUSB接続で使う。勿論ライブビューも可能だ。カメラ側にはMacと通信している事を示す「PC」という文字と(NikonさんはMacの事なんて眼中に無い感じですね)、バーグラフみたいなものが右から流れて表示される。Macと通信状態にある間中このバーグラフみたいなものは動いている。後で記すが、このようにMacと通信状態の間はカメラ側からのシャッタースピードなどの変更は出来ない。
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 一番始めに気になったのはこのライブビュー画面。小さく、しかもライブビュー画面はサイズ固定で大きくする事が出来ないのは不便に感じました。 商品撮影時、ライブビュー画面を見ながらアングルや商品を動かしてみたりする事が多いのだが、こんな小さな画面では確認し辛い。…Canon EOS Utiltyではライブビュー画面は自由に大きさを変えられるのに。
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 ライブビュー中にもAFを作動させる事が出来るのは良いと思いました。この機能に関しては新しいCanon 1Ds Mk-4からは出来るようになったようですね。
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 これはCanon EOS Utiltyのライブビュー画面のところ。画面右に絞り込みのオンオフ切り替えがある。

 カメラコントロールプロでMacにつないでいる間は、カメラ側の背面液晶にライブビュー画像を表示させたくても出来ないのは不便に感じました。また、ライブビューモードの時、Mac側からカメラのレンズを絞り込んで、被写界深度等を確認したいのだが、出来ないようだ。項目が無い?細かいアングルやピント確認をしたい時に便利に使っているのだが、どうして出来ないのかなあ?
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 Camera Control Pro 2側からドライブモードとAFモードの変更が出来たら良いのにと思うけど、カメラの外側に切り替えがあり、機械的に変更せねばならない以上こりゃ無理かと思うと、カメラのドライブモードをミラーアップやセルフタイマーにしてあっても、カメラコントロールプロ使用時にはMac側からシャッターを押せばドライブモードに関係なく即座にシャッターが切れる。たとえセルフタイマーモードになっていても関係ない。試しにMacにつないだままミラーアップモードにしてカメラ側のシャッターボタンを押してみたが無反応だった。これならAFモードもドライブモードも変更出来そうな気がしますね。しかし、どうしてカメラコントロールプロ使用時にはカメラ側のシャッターボタンが機能しなくなるのだろう。また、絞りやシャッタースピードなどの設定もカメラ側では出来なくなる。ほとんどの機能は繋いでいるMac側に移行してしまうようだが、ちょっと不便に感じた。
 CanonのEOS Utiltyの場合もセルフタイマーではシャッターが切れない。ライブビューさせていれば当然ミラーアップにはなるけど、Nikon、Canonの両メーカーともMacと繋いでいる場合はセルフタイマーは必要無いという考え方なのだろうか?私はセルフタイマーも使いたいのだが。だって、ブレが怖いもの。少しでも不安材料は無くしたい。
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 ISO感度とバッテリーレベルも常に表示させておいて欲しい。まあ、スタジオ撮影時はカメラをAC電源につなぐ事が多いだろうからそれほど問題にならないかもしれない。カメラのバッテリーを使用している場合、バッテリーレベルを知りたければCamera Control Pro 2の「ドライブ」という画面に行かねば確認出来ない。また、ISO感度も「露出2」という画面に行かねば確認出来ない。これらは常に確認しておきたいところなので、常に表示されている下のシャッタースピードとか絞りの所に表示させて欲しい。
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 Camera Control Pro 2を使ってMacとつないでいる間、シャッターを切って撮影画像を取り込む度に表示されるステータスはいらない。今回、表示させない設定が見つけられなくて、とってもじゃまだった。
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 Camera Control Pro 2の画面で絞りやシャッタースピードを変更する時などにキーボードからのショートカットが用意されていないようだった。いちいちカーソルを絞りとかのスライダーに持って行って動かさねばならないのが非常に使い難い。ショートカットが用意されていれば、カメラの直結撮影時には非常に効率的かつスマートに操作が可能なのに。ちなみにCanon EOS Utilty の場合は例えばスペースバーを押せばシャッターが切れるなどのショートカットが用意されており、大変便利。

他には

 カメラコントロールプロのビュワーの表示が遅い。Capture NX2も表示が遅いけど、これはMac版だから?Win版だと早かったりするのかな?

 カメラ側のCFカードにも同時に記録出来ないは不便。これって結構致命的かも。
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 Nikon D3XとCanon EOS 1Ds Mk-3の2台を同時にMacに繋いでCamera Control Pro 2と EOS Utiltyを起動しているけど大丈夫だった。危ない?

 ここに記した事のいくつかは新しいD3sの発表と共にバージョンが上がったもので改善されている?らしいので、期待しています。
先週末のフォーミュラニッポンRd-6もてぎにて、D3とD3Xを試用させてもらう機会をいただきました。実はD3が発売されて間もない頃に一度試用させてもらった事があったのですが、いつも使っている焦点距離のレンズが借りられなかった事と、私の方もキャノン1DsMk-3を使いこなすのに忙しく、再びD3を借り直す機会を逃したまま時間が過ぎてしまいました。今回はD3だけでなく、D3Xもいっしょに借り出して、500mmとズーム3本にストロボという、いつも使っているラインナップをそのままニコンに置き換えた状態で2日間を通して使ってみました。
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試用機材は、D3、D3X、14〜24mm F2.8G、24〜70mm F2.8G、70〜200 F2.8G、500mm F4、スピードライトSB-900。

とりあえずはいつも使っているキャノンの使い勝手に近いセッティングにしておく。具体的には親指でのAFオン、シャッターボタン下のダイヤルでシャッタースピードの変更と背面ダイヤルでの絞り値の変更が出来るように入れ替え、500mm使用時のレンズ先端のボタンでのAFスタート、ストロボの後幕シンクロ、背面液晶確認時に十字キーの真ん中のボタンによる100%拡大表示(これはニコン特有?)など。
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まずはD3に500mmを付けて狙ってみる。D3は秒間9コマ切れるが、私を含めてレース屋のほとんどはシャッターを押しっぱなしにして車を追い続けて何枚も撮るような事はしない。せいぜい2枚、勢い余って3枚がいいところ。かっこいい角度はほんの一瞬なので、ソコを狙いすましてチャチャ、と切る。コマ速の遅いD3Xやキャノンの1Dsなどなら決めの1枚を狙う。って言うか、それしか切れないので仕方無いのだけど。
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D3で撮り出して暫くはピントを外す確率が高くて少々戸惑った。使いこなすの難しいなあ、と背面液晶で確認しながら冷や汗が出てきた。しかし、ふと見ると、AFの測距点を拡張モードにしていなかった事に気付き、ここを9点の拡張モードに変えるとがぜんピントの歩留まりが上がり、安心して撮れるようになった。測距点についてはもう少しあとでも触れます。
 D3のシャッターボタンはキャノン1D系のそれに比べてバネの反発力を感じる気がするが、シャッターボタンが重いという程ではない。試用機材という事でシャッターストロークは詰めていないせいかも知れないが。
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カメラの起動スイッチがシャターボタンの外側円周にあり、カメラをホールドした状態でそのまま操作出来るので使い易いと思った。キャノン系はボディ背面にあり、カメラをホールドした状態から持ち直す、もしくは左手でスイッチ操作する事になる。今まで何の気無しに使っていたが、ニコンの起動スイッチに慣れるとキャノン系の起動スイッチがなぜあんなところにあるのか不思議に思えてきた。
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私は通常AFのスタートをシャッターボタンでなく背面右上部のAFスタートボタンを親指で押してAFをスタートさせるセッティングにしているのだが、ニコンのAFスタートボタンはキャノンのそれに比べて奥まった位置にあり、ちょっと遠くて押し辛かった。ボディのグリップ部の張り出しがキャノンに比べて大きく、指ががりはよいのだが私のように手の小さい人間にはボタン操作が辛い。この辺りのボタン配置についてはAFボタンとダイアルの間に指を休ませる場所を作りたかった為にこのようなボタン配置になったらしいけど、私は常にAFボタンに指を置いておきたい方なので辛いと感じた。
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500mmレンズの先端の方にあるボタンはAFのスタートもしくはストップのスイッチに切り替える事が出来る。私は普段使っているキャノンのレンズではAFスタートに使っているので、ニコンのレンズにもそれがあるのはうれしいのだが、ボタンの位置が手前すぎる。レンズを構える時なるべく先端の重い方を持ちたいのと、いつも使っているキャノンの500mmのAFスタートボタンのある位置あたりが身に付いているのか、とっさの時にファインダーを覗きながらAFスタートボタンを探してしまう。ヘリコイドの位置もボディに近すぎる。手持ちにしても一脚にしても、レンズをホールドするのはなるべく先端部を持った方が安定する。そこからAFスタートボタンやヘリコイドを操作する為に大きく手を動かさねばならないのは使い難いと思う。ヘリコイドもAFボタンももっと先端部に移動して欲しいなあ。それとこの500mmレンズの三脚台座の剛性があまり無いのか、たわんでグラグラするのにもちょっと驚いた。
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以前も書いたけど、三脚台座にあるネジ穴が小ネジと呼ばれる1/4インチサイズのものしか用意が無い事にも驚いた。キャノンには1/4サイズと大ネジタイプの3/8サイズの2つがあり、順番もサービスセンターで入れ替え可能なのに、ニコンにはサービスセンターに用意するどころかそういう要望すら聞いた事が無いという。台座の長さや高さを選ぶ事は出来るのに、ネジ径のサイズは選べないの?それに、外国のニコンのユーザーで3/8の大ネジを使いたいという人が居なかったのが不思議でならない。キャノンに何か言うときは「ニコンにはあるのに」っていうのは殺し文句のひとつだったりするんだけど。キャノンにあってニコンに無いものも、けっこうあるんだねえ。
 私は500mmを一脚で使用する場合、大ネジタイプを使って固定しているので、小ネジタイプで固定するのが不安でならない。小ネジタイプを使っているカメラマンが肩に担いでいる時にネジが折れてレンズが落下したという話を聞いてからはますます不安になってネジも5~6年で交換するようにしているくらいだ。ここはなんとかして欲しいなあ。
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動く被写体を追いかける場合のAFのセッティングのキモともいえる「AFロックオン」を試してみた。キャノンで言う所の「AF追従敏感度」にあたる所だと思う。ある被写体にAFを合焦させたらそこをずっと追い続け、何かが横切ったりしても反応せず、最初にあわせたところを追いかけ続けてくれるというものだ。この「AFロックオン」を強くしたり、弱くしたり、しない、にしたりしてみた。確かに「AFロックオン」を強くすると、直線を向こうから近づいてくる車を狙う場合、有効なような気がする。ただし、被写体を正確に測距点でとらえないとうまく行かない。被写体を正確にとらえてそのまま追いかけ続ける事が出来ればかなりの確率でバリピンの写真が撮れる。これはすごいと思った。
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コーナーリングの写真については、車がコーナーに侵入してくる区間を「A」。ほぼ正面を向いたところを「B」。正面から向きを変えて加速しながらコーナーを立ち上がってゆく区間を「C」と仮定する。この一連の動きの中で「A」と「B」についてはほぼ問題なくAFでいける。しかし「B」から「C」にかけての区間、正面を向いて少し向きを変えたあたりはAFがうまく追ってくれない。「C」の車が向きを変えて加速してゆくところはAFがうまくあわせてくれる。しかし車があんまり横っぽいアングルなのも困るのでやはり「B」から「C」にかけてのところを狙いたいのだが、そこはAFが苦手なところのようだ。この「B」から「C」にかけてのところはキャノンも苦手な所だ。しかし、D3はけっこうな確率でイケていた。
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 2枚撮ると、ほぼ2枚ともピントが来る。 「D3は何も考えなくても撮れるよ」 というのはこの辺りの事を言っているのだと思う。D3Xはさすがに2400万画素機だけあって中々使いこなせなかった。D3よりも1段以上早いシャッターを切らないとブレ易いのと、なぜかAFの追従も遅く感じた。D3Xはとにかく歩留まりが上がらない。レースはやっぱりD3Xじゃ無理なのかなあ?…でもD3Xで当たればきれいなんだよなあ。この辺りの感覚は1DsMk-3と変わらない。D3XのAFに期待していただけにちょっと残念。まあ、私がうまくカメラを振れていないだけかも知れないが。

 AFについては、D3、D3X共に500mm装着時、特に感じたのが、ファインダーで被写体を捕らえ、AFをスタートさせてから被写体に合焦するまで、キャノンの500mmに比べて「間がある」ように感じました。サッカーなどを撮っているニコンユーザーの人達がAFの「噛みが悪い」と言っているのはこの事なのかと思います。彼らは動きの早い被写体を追いかけてAFのボタンをオンオフさせているでしょうから、気になると思います。「AFロックオン」の設定である程度は改善できるかも知れませんが、これとてAFをずっと働かせ続けていなければあまり変わらないでしょうから、撮り方と使い方を考え直す必要があるかも知れません。

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こういう場合はヘルメットの中の眼にピントを置きたいのだが、キャノンの場合領域拡大せず1点で測距を選んでもヘルメットの縁やバイザーにピントが来てしまい中々眼にピントが来ない。しかしニコンはほぼ眼に合わせる事が出来た。やはり測距点の長方形そのままズバリで測距しているからなのだろう。キャノンの測距点はスーパーインポーズされるあの長方形からもう少しぼんやり広がっている感じで、領域拡張モードで上下左右を選ぶとまさに面で測距する感じなのだが、ニコンのそれは測距点の長方形そのもののズバリのような感じで、9点測距にすると中心と上下左右に点を配置して測距しているように感じた。なにより、ニコンの51点の測距点を任意の場所に設定出来るのはうらやましい。キャノン1DMk-3、1DsMk-3の隙間だらけで置きたい所に任意測距点を置けないもどかしさには泣かされているので。
 
 それとピットで500mmを使ってこういう写真を撮る場合、キャノンは最短距離4.5mで、あとちょっとのところで寄れずにイラつくので、エクステンションチューブ12をかませて最短距離を稼いだりするのだが、ニコンの500mmは最短3.85mなのでチューブ無しで寄れるのがありがたい。
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500mmのVRの動きはキャノンのアイエスよりも自然な感じがした。キャノンのはファインダーのぞいていると酔いそうになる。
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500mmの描写はすばらしいと思いました。D3Xに装着してもいけると思います。
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…70~200mmは???。…噂には聞いていました。テレ端で糸巻き収差が見られるのと、周辺部が流れますね。新しい70〜200mmが発表されているのでそちらに期待します。
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14〜24mmはズームのヘリコイドの動きがザラ付いたごりごり感があるのと動きが重いのが気になりました。描写は周辺光量落ちもそれ程感じませんでした。可能なら35mmくらいまで広げてくれると使い易いかな,って思いました。
 24〜70mmはコンパクトで好感が持てました。これと14~24mmにVRがついてくれるとうれしいんだけどなあ。キャノンの24~105mmにはアイエスが付いていて、たいへん重宝しているので。…広角レンズにもブレ防止機能が欲しいんです。F4でもいいから、そういうレンズが欲しい。
 ストロボはリサイクルタイムも早く、好感が持てました。昔からニコンのストロボってよかったもんなあ。もうちょっと小さくなってくれるとありがたいんだけどね。

その他には
 
 D3、D3Xともファインダーがキャノンと比べてクリアーに感じた。ニコンに比べるとキャノン1Ds等はざらついた感じが否めない。ピントのヤマもつかみ易かった。

 CFカードを挿入する向きがキャノンと逆なのには最後まで慣れなかった。キャノンはカードの表面(上面?)を内側に見て挿入するが、ニコンはカードの裏面を内側にして挿入する。ヘリコイドやシャッターダイアルの向きもキャノンとニコンは逆だが、なにもCFカードの挿入向きまで逆にする事はなかろうに。

 レースでは関係ないけど、2秒のセルフタイマーがニコンにも欲しいなあ。ミラーアップと組み合わせて使えるようにして欲しい。キャノンは出来るのに。AEBとだって組み合わせられるから便利なんだけどなあ。

 D3、D3Xにはなぜセンサーシフト式クリーニング機構が無いのかなあ?間に合わなかった、って聞いたけど。D700にはあるのになあ。これも次期モデルに期待したいところだ。

 今回2日に渡り使ってみて、さすがにフラッグシップ機すばらしいと感じました。そしてニコン、キャノンのどちらにも良い所、今イチな所はあり、どちらかが圧倒的に優れているとは言えないとも感じました。隣の芝生は青く見えがちですが、撮り方の問題、慣れの問題で解決出来る範疇だと思います。

 次のカメラの選定は、両メーカーの次期モデルを見てから考えたいと思います。

 今回は試用の機会をいただきありがとうございました。ニコンが次期有力候補になりました。