ルマンクラッシックその2

 このイベントは今年で4回目(だったと思う…)の開催になる。最初にこのイベントの話を聞いた時、一般公道部分を使わずにパーマネントのいわゆるブガッティサーキット内のみで行われると勝手に思ってしまい、行く気を無くしてしまった。ルマンの魅力はなんと言ってもユーノディエールやミュルサンヌ、インディアナポリス等の「一般公道部分」にこそあると思っているからだ。たとえ夜間の走行もあるとは言え、パーマネントサーキットのみでは他のイベントと比べてそれほど魅力があるとも思えない。それにこの「ルマンクラッシック」を主催するピーターオートのイベントは、以前「タルガフローリオ」等を取材した経験から言っても、車のセレクションというか、集められる車というのかが、こう言っては何だが「グッドウッド」等に比べるとちょっと落ちるように思う。なんて事もありどうしても見たいイベントとは思えなくて、なんとなくやり過ごしてしまった。しかし、後で聞いたら「一般公道部分」を含むフルコースで行われたと言うではないか。…しまったと思ったがもう遅い。その後はしばらくこのイベントには縁が無くて、今年やっとお話を頂き、ようやく念願かなったって感じだ。
 このイベントは「ルマン」の一般公道部分を含む、フルコースを使って土曜の夕方4時に始めて、翌日の夕方4時に終了という、いわゆる「ルマン24時間レース」と同じスケジュールで、同じコースを走行出来るという、他では考えられない魅力がある。実際、ポルシェコーナーやミュルサンヌコーナーでレンズを構えている時、ポルシェ917Kがファインダーの中に現れた瞬間なぞ、背筋に悪寒が走るのを感じた。「タルガフローリオ」の時もそうだったが、この「ルマンクラッシック」も車のクオリティやセレクションよりもイベントが行われる場所が全て、と言ってもいいと思う。
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泣けるなぁ…
by hidenobu_02 | 2008-08-19 21:28 | レース紀行 | Comments(0)