手抜き?
長秒時(1秒よりも遅い)でAEBの連続撮影を行った場合、 AEBが正常に動作しないことがある現象を修正しました。
という項目に喜んだ。
私は1D-X購入当初からカメラのカスタム撮影モード設定C2に「2秒セルフタイマー、ミラーアップ、AEB連続撮影」というのを設定している(この機能はフィルム時代からあり、私はEOS-5辺りから使っている)。三脚を使ってHDR画像を作る場合等に、2秒セルフタイマーとミラーアップを併用する事でレリーズを使わずともブレを気にせずしかも自動で連続段階露光してくれるので重宝しているのだが、長秒露光になった場合(1秒以上など)AEB作動時にエラーが出てカメラがフリーズしてしまう現象に悩まされた。
ミラーアップさせるのが悪いのか、それとも何か他の原因があるのかわからないが、とりあえずはミラーアップ動作設定を「する」ではなく「する(SETでミラーダウン)」にすれば「2秒セルフタイマー、ミラーアップ、AEB連続撮影」という組み合わせで撮影してもカメラがフリーズしない事がわかったので、そちらに設定して使っていた。このモードで撮影する度に、動作終了後はミラーが上がりっ放しのままになるので、さて次はとばかりにファインダーを覗くとミラーは上がったままなので真っ暗で何も見えない。ああ、そうか、とばかりにSETボタンを押してミラーを下げてやるのだが、その度に「何とかならないものか」と思っていた。
1D-Xは今まで何度かファームアップはあったものの、その件については触れられた事は無い。…こういう組み合わせで使う人は少ないのかな?と思っていた。
しかし今回のファームアップ(Ver 2.0.7)では、悩んでいた(それほどでもないが)長秒露光時のAEB連続撮影時にカメラがフリーズしてしまう現象がようやく修正された、という。
という事はミラーアップ設定を「する(SETでミラーダウン)」にせずとも「する」に設定してあってもカメラがフリーズしなくなるように修正されたものとばかり思って喜び勇んでVer 2.0.7にファームアップしてみたら、これが何と驚いた事にミラーアップ動作設定を「する(SETでミラーダウン)」にしないと連続してシャッターが落ちない仕様になっていた。つまりミラーアップ動作設定を「する」ではAEBを設定してあっても自動で連続的にシャッターが落ちない。1枚1枚シャッターボタンを押してやらなければならない。…!!!!
実は7DMk-2も同じような仕様で、カメラのインターバルタイマーを使って撮影する場合は「ミラーアップ撮影は出来ません」と書いてある(説明書252ページ上段)
これには参った。さて明日からどうしよう。1D-XでHDR撮影する為(だけ)にレリーズを持ち歩くか?7DMk-2の為に「タイマーリモートコントローラーTC-80N3」を買おうかとも考えていたので、それでも良いかとも考えた。…7DMk-2はともかく、1D-Xの方は、いっその事、前のVer 2.0.3に戻す方法は無いものか?とか思っていたものが、ひょっとして、と思ってミラーアップの設定を「する(SETでミラーダウン)」にしてやれば今まで通り「2秒セルフタイマー、ミラーアップ、AEB連続撮影」が可能な事が分かり、ホッと胸を撫で下ろした。
…まてよ、それってさあ、「AEB連続撮影」で長秒露光になった場合(1秒以上などで)ミラーアップ動作設定を「する」に設定するとカメラが何らかの問題でエラーするので、その場合はAEBを設定されていても連続撮影出来ないようにしただけ、って事かい?…確かにこの項目は「改善」ではなく「修正」となっている。
キヤノンさんとしても「AEB連続撮影」で長秒露光になった場合に起こるフリーズ現象について文句は来ているので対処しなければならなくなった。しかしその現象を根本から直すには大変な手間と労力とお金がかかる(のかな?)それならAEB連続撮影出来ないようにしちまえばフリーズしなくなるじゃん、それなら簡単だぞ、あんまりお金かからないし、って考えたのかな?
もし「AEB連続撮影出来なくなったじゃないか」と文句が出た場合は、ミラーアップ動作設定を「する」ではなく「する(SETでミラーダウン)」にすればAEB連続撮影出来ますよ、って言い訳すれば良い、…って事なんだろうなあ。カメラ動作の問題を根本から解決したのではなく、「とりあえずの対処」って感じの手抜き感は否めないなあ。がっかり。
AEB完了時にミラーアップが「する(SETでミラーダウン)」ではミラーが上がったままなのは、やはり一瞬アレレ・・となりますね。
試しに、ミラーアップ「する」でライブビュー状態から2秒セルフ・AEBをやってみたら、モニタが現在ビューに戻るので、戸惑いが少ないかなと思いました。
レンズを外して動作を観察した限り、シャッターは同じ動作の様です(ホコリが付きそうで怖いですが)。
どちらもシャッター先幕の閉じ~シャッター開が2駒目、3駒目は即時なので、よりカメラブレを抑えたい場合は他のドライブモードが良さそうですが、周りの騒音などでシャッター音が聞こえないような場合、AEB何駒目か、露光が終わったかどうか感覚的に分かりにくいこともありますね。
リモートスイッチのロック機構も自分は嫌で、押されっぱなしでアレアレ??となってしまうことがよくあります。
…かつてのEOS5(フィルム時代!)の頃のように連続撮影の時もミラーアップのまま2秒ずつ間隔を開けてシャッターを切ってくれれば良いのになあ、って思います。
1DMark4は1DXの2.0.7と同じく、ミラーアップ「する(SETボタンでダウン)」で3連写可能で、「する」では単写ですね。(同じくライブビューからは3連写可能)
どうせなら「する(露光後にミラーダウン)」とか項目を作れば良いのにと思います。
別件で、「画像サイズ」と「記録機能とメディア・フォルダ選択」が連動していないのは、事故の元になりそうで恐いです。先に「記録機能とメディア・フォルダ選択」で「自動切り替え」か「振り分け」かなどを選択しておいてから「画像サイズ」を変更するのは問題ないですが、「画像サイズ」を変更してから「記録機能とメディア・フォルダ選択」を変更すると、場合によっては以前のサイズに戻ってしまいますよね。JPEGのSをタブレットに飛ばす為に設定してRAWと振り分けにしていた後で、別の撮影ではmRAW+M2の自動切り替え、ということがあるので気を付けています。
再生画像の拡大が虫眼鏡ボタンとメインダイアルというのに馴れず、Mark4の右肩ボタンでの拡大・縮小を1DXでも出来る様にして欲しいと願っていますが、hidenobu02様は既に新方式に馴れてしまいましたか?
私の場合、撮影画像の確認はほとんどの場合ピントチェックの為に100%表示させて見る事なので、カメラ(1D-X)の画像の拡大開始位置を「等倍」設定にし(説明書254ページ)、操作ボタンカスタマイズで「set」ボタンの設定を虫眼鏡マークにしてあります。こうしておく事で画像を表示させて「set」ボタンを押せばすぐに100%に拡大表示させる事が出来るので、もっぱらこの使い方です。
自分はSETボタンには普段別の機能を割り当てていますが、カスタム撮影メニュー(C1~C3)と併用すれば切り替えられますね。「画像サイズ」と「記録機能とメディア・フォルダ選択」も併せてC1~C3に登録しておけば間違えなさそうです。
どうも自分は左肩ダイアルの機種(7D等)での登録と切り替えが苦手で、設定しておいても本番で修正して余計混乱するのですが、1DXはMモードでのカスタムなのが分かりやすいですから活用したいと思います。
どうもありがとうございました。