年始もカメラテスト
昨年からご覧になっている方はMk−4の高感度テストを期待しておられるかも知れませんが、それは次回に。今回はその他のちょっと気になる所をいくつか。
左がMk-3(1Dsです。1DMk-3持ってないので)、右がMk-4。Mk-4はHDMIミニ出力端子が新たに設けられているのと、おもにワイヤレスファイルトランスミッターWFT-E2を取り付ける為の拡張システム端子カバーが、MK-3時代のねじ込み式から他の端子カバーと同じようなゴムのキャップをずらす方式に変わった。
これに伴いMacとのUSBケーブルによる直結撮影時につかうケーブルプロテクターもHDMIミニ端子が増えた事に対応したものに変更になった。そして、Mk-3時代とはUSBミニ端子の位置も若干変更になっているのと、Mk-4では端子カバーが変更になりキャップが外れないためケーブルプロテクター側にその「逃げ」が作ってある。その為、Mk-3用とMk-4用は互換性が無い。
写真はMK-3にMk-4用のケーブルプロテクターを付けてみたところ。USBケーブルの位置が全く合わない。
まあ、これだけならまだしも、USBミニ端子の方向がMk-3とMk-4では逆になっているのには驚いた。なぜこんなところの方向を変えねばならないのか全く理解に苦しむ。
何の気になしにカメラをMacと繋ごうとUSBケーブルを差し込もうとしたら入らない。コードの向きとカメラ側の端子の位置を確かめててもう一度入れ直そうとしたが、やっぱり入らない。よくよくみたらカメラ側の端子の向きが変わっていた…こういう所はもう体が憶えているところなので、非常に惑わされた。操作系の継続という意味でもこういうところには気を配って欲しいものだ。
そして、EOS Utility使用時にミラーアップで撮影が出来るようになった。すばらしい、最初の1Dsの頃から言い続けて来た事だったが、ようやくMk-4で出来るようになった。左がMk-4の操作画面。右はMk-3。
スタジオ撮影がほぼストロボ撮影になったとは言え、車などの撮影は今でも電球が主流だと思う(私だけ?私って古い?)。そういった撮影の場合ミラーアップによるブレ防止はぜひ欲しい機能だった。Macに繋いでカメラをミラーアップさせるとEOS Utilityからはシャッターが切れず、その場合はレリーズでシャッターを切らねばならなかったのが不思議で仕方無かったがようやく出来るようになった。
Mk-4のEOS Utility操作画面には左上のミラーアップの所をからミラーアップの操作が選べる。マウスの右クリック、もしくはcontrol+クリックで選ぶ事が出来る。残念ながら、EOS Utilityのファームを上げても、Mk-3ではミラーアップ操作を選べないようだ。惜しいなあ〜、どうして出来ないの?そんなに難しい事なのかしら?
そして、ようやくライブビュー時にAFを作動させる事が出来るようになった。画面では「クイックモード」「ライブモード」「顔優先ライブモード」を選ぶ事が出来る。「クイックモード」はカメラのAFセンサーを使う方法をとっているので一度シャターを動作させて、測距してライブビューモードに戻るという事をするので一旦画面が暗くなり、明るく復帰した時にはピントが合っているというかたちになる。その為、動作音がカシャカシャとうるさい。それ以外の「ライブモード」「顔優先ライブモード」を選んだ場合はシャッター動作させる事無くCMOSでコントラスト検出AFさせているようで、ライブビューさせたままAFが動作する。「顔優先ライブモード」が選べるのが面白い。
しかし、なぜかこのライブビュー時のAF動作はC.Fn Ⅳ-2で「AF-ON/AEロックボタン入替」を使っている場合は機能しない。
…なぜそんな機能制限を?私はこのC.Fn Ⅳ-2を「する」にして使っているので困る。って、言ってもライブビュー時にAF動作させる事がそれ程あるとは思えないけど、AFが使えるのなら使いたいところだ。まあ、今までだってMacからピントを動かす事は出来た訳だし拡大表示にしてやればピントは見えるので支障は無いと言えば無いけど、設定によっては機能制限があるのは(そのワリを食わねばならないのは)どうかと思う。ここはひとつファームアップで改善して欲しいところだ。ちなみにNikonのCamera Control Pro 2でD3、D3Xを接続時、ライブビュー時のAF動作にこんなおかしな機能制限は無かった。
私に周りで親指AFを使っているキャノンユーザーは皆、このC.Fn Ⅳ-2で「AF-ON/AEロックボタン入替」を使ってボタンを入れ替えている。親指AFを使っている人でこのC.Fn Ⅳ-2で「AF-ON/AEロックボタン入替」を使っていない人は知らないとすら言える。しかも動作ストロークを詰めて、触ったらすぐに動くようにしてもらっているくらいだ。AF-ONボタンなんて、あんな使い難い場所で、しかもストロークが深くてかなり押し込まねば動作しないようなAF-ONのボタンをありがたがるのは手の大きな外人連中か、Nikonからの乗り換え組くらいだろう。NikonのAF-ONボタンだってD3sからはボタンの動作を見直した上にボタンを導電ゴム式からシャッターボタンと同じバネ式に変えてきたくらいだ。何考えてんだキャノンは?
次回はお待ちかねの高感度撮影です。
USB端子の向きが逆って、、、笑っちゃうような仕様変更ですね。1Dsmk4でもたぶん同じ仕様になるでしょうから、、、今騒いでsの方だけでも仕様変更になると良いんですが。というか、sの方はファイヤーワイヤーに戻してくれると良いんですけどね。USBでは遅い。たぶん、画素数アップになるでしょうから、さらに遅いカメラになると思います。
ミラーアップの件は、僕はあまり必要とは思っていなくて、、、むしろ、ライブビューのままシャッター幕を閉じずにそのままシャッターを切れる仕様にしてくれれば、実質的なミラーアップとおなじに使えるので、そちらの要望は以前から言っています。他機種ではそのような仕様もあるので、不可能ではないと思うのですが。難しいでしょうけど。
僕もさくっと新型を買いたい、、、
USB端子の向きは次の1Ds Mk-4でも変わらないのではないかと半ば諦めています。ボディは基本的に流用でしょうから。
ライブビューの無かった最初の1Dsの頃からEOS Utility使用時にミラーアップ出来るようにして欲しいという要求は出していました。Mk-3からライブビューが出来るようになったので、ライブビュー時にミラー動作させずにそのままシャッターを切れればオーケーなので、私もTatsさまと同じような要求を出した事があります。
ミラーアップが出来るようになるまでこれだけ時間がかかったのですから、ライブビュー時のシャッターリリースが出来るようになるのは早くてMk-5か、もしかしたらMk-6の頃でしょうね。
高感度撮影についてはレポートを上げたのでそちらが参考にはなるかと思います。
Mk-4のAFについては、まだ何とも言えません。シーズンが始まってからですかね。
私がちょこっと使った限りではD3sはD3に比べてもピントの歩留まりに遜色はなかったように感じました。何よりD3sはAFの動き出しが素早くなっていて個人的には好印象だったのですが、人によって感じ方が違うのかも知れません。
ファームを上げてもMk-3ではミラーアップ操作、ドライブモード変更ともにできないのを自分のカメラで確認しました。非常に歯がゆいです。
Mk-4でのリモートレリースの操作感はいかがですか? ミラーアップは2回押し、連写は押した長さぶんになると思いますが、タイムラグはどの程度でしょう? ミラーアップ中はアイコン点滅などでわかるのでしょうか。
「AF-ON/AEロックボタン入替」は自分も設定しています。今年からノーマルに戻してみようかと思いますが、咄嗟の時に気づかず失敗することが想像されます。スポーツ写真のプロの方は今更変えられない部分でしょうね。
おっしゃるように、Mk-3でミラーアップ操作が出来ないのはちょっと納得が行かないです。
EOS Utility使用時のリモートレリーズについてですが、私はそれ程タイムラグを感じません。良い感じです。個人的にはファームが上がるごとにタイムラグって短くなってきてるように感じます。
ミラーアップは御想像通り2回押しです。最初のクリックでミラーが上がり、次にシャッターが落ちます。ミラーアップ中はアイコンが点滅します。連写も押した長さ分切れます。
「AF-ON/AEロックボタン入替」については、もうこの位置に慣れ親しんでいるので、今更変えられないかも。仕方ないので、EOS Utility使用時だけ入れ替えて使っています。戻し忘れに注意しないと焦りそうなのでちょっと心配です。AF-ONボタン、使い難くないですか?
一週間、一カ月たっても慣れなかったらまた入れ替えて使うことにします。
私はC.F Ⅳ-2の設定のまま使い、EOS Utility使用時のみC.Fをノーマルに戻す設定で使う事にします。キャノンにはファームで対応できないか要望を出してみるつもりです。